第1回「ミーツプレイス」開催レポート
2020年2月20日
第1回「ミーツプレイス」開催レポート
企業で働きたい!と就職活動を進めている障害者の方々と、障害者を雇用したい企業を結びつける、今までにないスタイルの合同説明会「ミーツプレイス」を1月22日に開催しました。
障害者雇用の合同説明会は、いろいろなところで開催されていますが、求職中の障害者の皆さまの本音は、
「たくさんの企業ブースがあって、どのブースに行けばいいか迷う」
「初対面の人と話すことは苦手。むしろ、知らない人がたくさんいることも苦手」
「隣の人と自分とをついつい比較しがち」
など、さまざま。障害の種類や程度、特徴などによって、合同説明会が苦手な方もいらっしゃいます。
働く意欲が高かったり、障害のあるなしに関係なく高いスキルや職務経験を持っていたりしても、合同説明会の時間内では、企業側に伝わらないことがあります。それは求職者にとっても、企業にとっても、機会損失に他なりません。
「ミーツプレイス」は参加できる企業は5社まで。そして、来場いただいた皆さまには、すべての企業の話を聞き、コミュニケーションをとっていただきます。企業にとっても、来場者すべてと話すことができる合同説明会です。
参加いただいた全員にアテンドスタッフがつくという、おせっかいな合同説明会でもあるのが特徴。
初対面で人見知りしがち、なかなか自分のことを整理して話せないといった障害特性の方にとっても、落ち着いて、過度なストレスなく臨むことができるように、環境面での配慮を工夫しました。
例えば、就労移行支援事業所に通っている方であれば、支援員の方が同行しなくても、参加することができますし、一人でこういった場に出向くこと自体が不安な求職者にとっても、いつでも相談できる相手が時間内に伴走してくれることは、安心感が違います。
実際に、ご参加いただいた企業の人事担当者の方に話を聞いたところ、
「来場者がリラックスして自分のことを話してくれているように感じた」
「アテンドスタッフの方が、間をうまく取り持ってくれたので、話が途切れず、聞きたいことを聞けた」
「今まで参加した合同説明会と違い、求職者一人ひとりに接しやすかった」
といった言葉をいただきました。
1社あたり、15分のコミュニケーションタイムが設けられ、会社の説明・就職後に任せる予定の仕事内容・社風・キャリアイメージなどを企業側が話します。5社の話を聞くので、合計では75分。
一方、ストレスがかかってきたときの対処法や就職に向けてどのようなことに取り組んでいるかなどを求職者側が話します。相互のコミュニケーションが円滑になるようにアテンドスタッフが場を作り、双方から質問・回答を行うと、ちょうど時間がくるという流れでした。
来場者の9割以上の方が「参加してよかった」と回答し、
「5社すべてとしっかり話せて、新たな発見があった」
「自分の人柄をきちんと見てもらえたことがよかった」
「アテンドスタッフに聞きたいことを代弁してもらえたので、気持ちが楽だった」
といったコメントをいただきました。
合同説明会終了後には、求職者から企業へのエントリー、企業から求職者へのオファーが続々とあり、就職・採用に向けたアクションを双方が起こしています。
また、面談のセッティングや実習の実施可否など、細かいやりとりの部分も「ミーツプレイス」でサポートしています。
企業、求職者それぞれの”人となり”がわかる「ミーツプレイス」となるように、取り組んで参ります。
【実施概要】
日時:2020年1月22日(水)13時30分〜15時30分
場所:株式会社綜合キャリアトラスト
東京都港区浜松町2-4-1世界貿易センタービルディング8階
参加企業:
・KYB株式会社
・日本通運株式会社
・株式会社ビジネスコンサル
・株式会社ブロードリーフ
・ソシオークホールディングス株式会社